2020年6月27日土曜日

吉澤章作品より (白鳥):Pick up from YOSHIZAWA Akira works (Swan)

吉澤章さん創刊「OT通信 7月 創刊号」より第二弾。第一弾のセミは実質直角二等辺三角形から成る作品だが、本作はいずれも正三角形の紙から折る。

というわけで、白鳥3体をどうぞ。

正三角形の用紙。何か判らんけど和紙

白鳥1,吉澤章

白鳥2,吉澤章

白鳥3,吉澤章

全員集合

うーん、1番目が首の曲がり具合とか一番いい感じ。
形がシンプルなだけに「ぐらい折り」の力量が如実に出ますな。


吉澤章作品より (セミ):Pick up from YOSHIZAWA Akira works (Cicada)

50年ほど前、小学生の頃に叔父の家で目にした冊子が僕の折紙への入り口だったんだが、それが、吉澤章さんが創刊した「OT通信 7月 創刊号」だった。
今はもう、オリジナルの紙コピーをさらにスキャンした電子データしか残っていないが、気が向いたときに少しずつ折ってみようと思う。

というわけで、創刊号の表紙にもなっている最初の掲載作品であるセミを折ってみた。

OT通信 7月 創刊号 表紙,吉澤章

セミ,吉澤章

この作品は裏表同色なら直角二等辺三角形の紙で折れるんだけど、刊行当時はそんな紙は普及してなかったんだろうね。いきなり正方形の紙を対角線で折って、裏表同色の直角二等辺三角形にしている。紙の使用率50%以下という潔い作品。というか、吉澤さんにとってはそんなことはどうでも良くて、紙という素材を使って神羅万象を形作ることのみを考えてたんじゃなかろうか。
現代の折紙理論や、いわゆる不切正方形一枚折りへのこだわりを知ったうえで、50年前に刊行された吉澤さんの冊子を読み返してみると、そんな気がしてならない。



吉澤章作品より (かめん):Pick up from YOSHIZAWA Akira works (Mask)

 2年半ぶりに 連投。吉澤章さん「折り紙通信」より「かめん」。仮面と言いつつ、これは顔です。僕には吉澤さんご自身の顔に思えるんだけど。 現代折り紙において顔の折り出しに拘っている折紙作家として北條高史さんが真っ先に思い浮かぶけど鼻や口の造形に近いものを感じる。北條さんよりはだいぶ...