完成までもう少し。
上半身側とつなぐ前に、ある程度背びれ部を糊付けしていく。その前に針金を埋め込んでおくのを忘れないように。針金は太いのを1本埋め込むより、細めのものを並べて使う方が、捩じるようなポーズを付けるのがやりやすいかも。写真では判らないが、実は胴体を閉じる前に薄葉紙を内側に詰め込んでいる。こうしておくと、胴体が平べったくならず、ポーズを付けた後もふっくらした形を保つことができる。
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背びれを糊付けして閉じている途中。肩部の背びれや尻尾部分は作業中にぶつけて形が崩れやすいので、厚紙などでカバーしておくといい |
本来上半身側とつながっている部分はすべてジャバラに折り畳まれて胴体内に隠れてしまう。これが龍神シリーズ作品の大きな仕掛けなんだけど、本当によくもこんなの思いついたもんだと思う。上半身側との接続部が表側の胴体より背びれ2枚分短くなっているが、これは上半身側も同じで、それぞれの胴体が背びれ4枚分で重なることになる。神谷さんは、この重なり合う部分を「一旦開いて重ね合わせて折り直す」って書いてるんだけど、僕はそれを読んだとたんに膝から崩れ落ちそうになったんで、あきらめてそのまま糊付けした。
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あのジャバラがどこに行くのかと思ったら、こんな風に胴体で全部包み込まれてしまう |
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内部に埋め込むジャバラ部の中ほどに、ポーズを付けるために、細めの針金を3本並べて埋め込んでいる。糊付け用に表面に紙を巻き付けている造花用のワイヤーが便利。ジャバラ自体は針金を埋め込む場所などを除き、基本的に糊付けはしないこと。でないとポーズを付けるときに曲がらなくなちゃうよ |
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頭部のディテールを折り込んだところ。このままでは髭や角などがブワッと膨らんだようになっているので、糊付けしてしっかりと形を整えよう |
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脚先は太くならないようにほっそりした形に整える。爪も細く仕上げるのが良し。ここをサボると太短い脚になってしまい、カッコ良く仕上がらない |
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左側が仕上げ前,右側が仕上げ後。右側の方が今にも掴みかかろうとしているような精悍さにあふれて見える |
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くれぐれも、この状態であきらめないようにね |
頭部、脚部等のディテールは出来上がった作品の印象を大きく左右するので、出せる力を全部出し切ろう。余裕があれば、この段階で部分折りの記事も参考にして、練習し直してみるのもいいだろうね。
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